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Impression Design 

​印象はデザインできる。

印象設計とは、見た目の印象を“設計”する新しい分野です。
顔の骨格・筋肉・パーツのバランスに加え、
表情・話し方・雰囲気などの要素を科学的に読み解き、
「どんな印象を与えたいか」「どんな自分で在りたいか」に合わせて、
外見と内面の印象をデザインします。
美容・心理学・非言語コミュニケーションの視点を横断しながら、
“第一印象”を偶然ではなく戦略的に捉え直す。
それが、「印象設計」という、印象と美に関する実践的・学術的な
全く新しい専門領域です。

 

​なぜ、印象を設計する研究を始めたのか。

ヘアメイクアップアーティストとして活動する中で、
私はこれまでに数えきれないほどの顔に触れ、メイクをしてきました。

現場ではよく、モデルやタレントに対して「この色がいい」「このメイクが合う」と、メイクアップアーティストたちは瞬時に判断することがあります。
その感覚は、経験に裏打ちされた直感だけでなく、
様々な顔や美しさを見てきた中で培われた、完成形を見抜くセンスと、積み重ねてきた経験値によるものだと感じています。

その一方で、私が運営するメイクサロンには、メイクに苦手意識をもつ方や、「自分に似合うものが分からない」と悩む方が多く訪れます。
プロの現場とは違い、“自分の顔”に迷いを感じている方々が、どうすれば自信を持てるのか。
その問いに向き合う中で、私は「感覚」に頼らず、もっと誰にでもわかる言葉や理論で伝える方法が必要だと痛感するようになりました。

そこで出会ったのが、「顔型診断」という考え方です。
パーソナルカラーやトレンドよりも、もっと根本にある“顔の構造”こそが、人の印象を大きく左右しているのではないか——そう確信するようになったのです。

「似合う」という言葉だけでは不十分。
印象は、偶然できるものではなく、戦略的にデザインできる。

そうした想いから私は現在、心理学・解剖学・非言語コミュニケーションなど、複数の専門分野を横断しながら、
“なりたい印象”を設計するための新たなアプローチを研究しています。
それが「印象設計(Impression Design)」です。
 

感覚だけに頼らず、科学的・心理的な根拠に基づいた印象の“設計図”を描く。
その設計図をもとに、一人ひとりに合った外見の印象を丁寧にデザインしていく。
 

私は今、そんな“印象設計”というまったく新しい専門領域の確立と発信に取り組んでいます。

研究活動記録

・メイクサロンでの実践
お客様一人ひとりの「なりたい印象」に寄り添い、メイク・ヘア・表情を提案。施術前後の変化を記録しながら、印象の違いを検証。
・心理学の学習と活用

印象に影響を与える「人の見え方」や「感じ方」について、心理学をもとに学びながら、日々の接客や提案に取り入れています。
​・顔の骨格、筋肉の動きと印象の関係

解剖学的な観点から、顔の構造がどんな印象につながるのかを観察分析。メイクによる印象の変化の可能性も検証。

・第一印象とは何か

第一印象は、視覚・聴覚・非言語的な情報をもとに、数秒で形成されると言われています。しかし、その正体は実はとても複雑で、相手の顔立ち・表情・話し方・雰囲気・文化的背景などが影響し合っています。この「第一印象」という曖昧な概念を、美容・心理・コミュニケーションの観点から分解し、実際のサロンでの体験や変化を通して再定義していくことに取り組んでいます。

​印象を設計する6つの要素

1.姿勢・所作・ボディランゲージの観察
無意識の動作にはその人の育ちや環境、日常が現れます。肩や手や背中の緊張具合、うなずき、瞬きの頻度、口元の動きだったりも、非言語の情報から「無意識に表れている自分」を丁寧に読み解きます。
2.パラ言語分析 (paralinguistics)
言葉の選び方、語尾、テンポ、間の取り方などの話し方の癖は、その人の性格・感情・職業・ライフスタイルを表す大きな手掛かりです。
話し方の癖から“伝わっている印象”を可視化します。
3.視線行動 (gaze behavior)
視線の合わせ方、泳ぎ方、アイコンタクトの長さなどは、その人がどのように他者と関わりたいか、また無意識にどう防御・開示しているかの指標になります。内向的か外向的かを観察することにも有効です。
4.ビッグファイブ診断で自己認識とのズレを知る
心理学的にも根拠がある性格診断「ショート・ビッグファイブテスト(10問)」を取り入れ、普段の性格傾向を可視化することで、自分らしさと理想の印象のズレを整理する。
5.目指す人物像とのリンク
ただ似合うだけではなく、これからの人生で「どう見られたいか」。
このビジョンと印象を繋ぎ、より本質的な印象を設計する。
6.顔型・骨格診断​

顔のパーツのバランスを細かく分析する顔タイプ診断は、その人の生まれ持った骨格の個性を活かすための指針。
「似合う」と「なりたい」の間にあるズレを認識、骨格に調和しつつも理想の方向に近づける設計を考える。

©2023 hairmake up artist 清水深優 公式ホームページ

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